ベラルーシ共和国 国土と資源

正式国名:ベラルーシ共和国(Republic of Belarus)

東はロシア、北はラトビア・リトアニア、西はポーランド、南はウクライナと国境を接している。 国内は高速道路をはじめとする道路網が充実し、1999年の道路総延長は6万5994kmである。また、航行用河川やドニエプル・ブーグ運河によってバルト海や黒海とむすばれる。

地形は中央部と北部を東西に丘陵が連なり、北部は西ドヴィナ皮の流域で約4,000の湖沼と湿原があり、氷河堆積物におおわれている。南部はドネプル川の支流とプリピャチ川と、その支流が流れ、大湿地帯となっておりプリペット湿地と呼ばれている。河川は重要な交通手段であり、古くから運河が開かれ、河航河川延長は3,000km.にもおよぶ。

国土の1/3は、白樺、オーク、楓そして松の森林が占めています。そこには、バイソン、ヘラジカ、シカ、イノシシ、オオカミ、クマ、キツネ、ビーバー、オオヤマネコなど多種多様な野生動物、そして無数の野鳥が生息しております。
北部はマツ、モミ、カバノキが多く、南部ではカシ、ニレ、シロブナが多い。 大自然に興味のあるトラベラーにとって、数千年にわたりこれら動植物の世界を守り続けた果てしなき森林、深い川、美しい湖を擁するわが国は、この上ない魅力を有しています。

歴史に関心のある方には、いろいろな博物館、建造物、モニュメントめぐりをお勧めします。その一つであるミール城は、やはりユネスコの世界遺産に登録されています。
862年に生まれたベラルーシで最も古い町ポロツクは、古代スラブの歴史と文化の中心地であり、11世紀に建立された聖ソフィア大聖堂が有名で、注目すべき観光地となっています。ポロツクの聖工ペソ人の十字架は、常にベラルーシの人々にとって国民的遺産と考えられています。

国章・国旗

国章・国旗

独立後4年間は白地に赤い横帯の入った国旗を使用していたが、国民投票の結果、社会主義のシンボルである鎌、ハンマー、星を取り除いた旧ソ連時代を思わせる国旗を制定した。

ベラルーシ共和国 ミンスク州 ビテプスク州 モギリフ州 ゴメリ州 ブレスト州 グロドノ州

 

気候 北部と西部では、太平洋の西風の影響を受けて湿潤大陸性気候(Dfb)となっている。

年降水量は500~700mm.くらいで、針葉樹・広葉樹とその混合林は国土の約25%を占めている。
ミンスク -5.2℃(1月)17.5℃(7月) 年間降水量 663.3mm.
独立年月:1991年8月
人口:約988万人
国連加盟年月:1945年10月
首都:ミンスク (仙台市と姉妹提携)
面積:207,600km² (日本比約55%)
民族:ベラルーシ人 77.9%

ロシア人 13.2%

ポーランド人 4.1%

ウクライナ人 2.9%

その他 1.9%
ユネスコ文化遺産登録
ベラヴェージスカヤ・プーシャ国立公園
ベレジンスキー特別保護区
ミール城

祭日・休日

1月1日・1月7日(ギリシャ正教 クリスマス)

3月8日(ウーマンズデー)

3月27日(カトリック イースター)

5月1日(レイバーデー/ギリシャ正教 イースター*)

5月9日(勝利の日)

7月3日(独立記念日)

11月7日(歴史の日)

11月25日(カトリック クリスマス)

電圧:220V/50Hz

時差:マイナス7時間(夏時間の4月から10月頃はマイナス6時間)

国立図書館
聖霊大聖堂
  

ミール城

ミール城は独特の漆喰装飾の外壁など珍しい形態を示す石造建築で、16世紀初めにユーリー・イリイニチ公によって建造されたのが始まりです。

城の所有者はその後何度か変わりましたが、16世紀末には完成しました。それは、四隅に独特の装飾を施された美しい塔を持ち、40の部屋がある3階建ての宮殿でした。宮殿と東塔はルネサンス様式、それ以外はゴシック様式。

美しいばかりでなく、その後外敵に備えて城壁や濠も造られ、難攻不落を誇る要塞となりました。その後、度重なる戦火や二度の世界大戦で少なからず被害を受けましたが、現在も美しい姿を私たちに見せてくれます。
ミール城
  

ベラヴェージスカヤ・プーシャ国立公園

ベラヴェージスカヤ・プーシャ国立公園は、特別森林保護区であり、古代より引継がれてきた生態系のユニークなコンビネーションを特徴としています。大空に向かってそびえ立っ松の木があるかと思えば、数人が両手を広げてやっと届くくらいの周囲をもつ、太いオークの木もあります。これらの木々の樹齢は、実に500歳を超えています。

中世後期のベラヴェージスカヤ・プーシャは、ポーランド国王やロシアの貴族たちのお気に入りの猟場でした。しかし、現在は400頭の野生バイソンやその他300種の動物や鳥類が生息しています。1992年、この国立公園はユネスコの世界遺産に登録され、1993年には特別保護生物圏のステータスを受けました。
ヨーロッパバイソン
  

ベレジンスキー特別保護区

また、ベレジンスキー特別保護区は、その自然の豊富さが実にユニークで、ヨーロッパでは他に類を見ません。(1979年ユネスコ認定)ここでは、自然博物館や野外動物園を訪れたり、エコロジー・ルート(4km)のハイキングや、かつてスカンジナビア諸国と古代ギリシャを結んでいたベレジナ運河の「バイキング・ギリシャ」ボート遊覧を通じ、自然探索をすることができます。このルート内にある湖は、フィッシングにも絶好の場所です。ここで運だめしをしてみてはいかがでしょう。
湖
  

ベラルーシのアーティスト

M.シャガール、K.マレーヴィチ、N.レジェのような世界的に有名なアーティストがお好みの方には、彼らが創作活動を開始し,その作品にも度々描かれているベラルーシの町ビテブスクをお勧めします。この町は、シャガール野外アート・フェスティバルの開催地となっております。

毎年7月に開催されるスラヴャンスキー・バザール(スラヴィック・バザール)ミュージック・アート・フェスティバルは、わが国の最も人気のある文化イベントです。
フェスティバル

ベラルーシ共和国は、独自の歴史と豊富な文化財産を大切に守っています。ベラルーシの文化がユニークと言える理由は、それがロシアとビザンチン文化の間で形成され、双方の特色を兼ね備えながら、独特の色彩と容貌を持っているところにあります。
旅行者にとって、ベラルーシ共和国は、グループであれ個人であれ、最高のレクリエーションの場と忘れがたき印象を提供する、大変興味深い国なのです。

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